別冊現代農業 今さら聞けない 除草剤の話 きほんのき 2021年 06月号 [雑誌]
「社会」の中の農薬 新聞報道にみるそのイメージ [ 小林勝一郎 ]
デザインする思考力 東大エグゼクティブ・マネジメント [ 東京大学エグゼクティブマネジメントプログ ]
今回は除草剤についてみていきます!
一意見として捉え、鵜呑みにするのではなく、個々で実際どうなのかとチェックしてほしいです!
【目次】
1. 除草剤の3大系統
ここでは3系統として除草剤を紹介していきます。
①グリホサート系
代表的なものとしてラウンドアップがあります。
葉にかかると根まで浸透して根まで枯らすことができるものです。
②グリホシネ―ト系
グリホサート系と同じように浸透移行しますが、根までは浸透しません。
畦道や傾斜あるところの除草で使われることが多いようです。
③パラコート系
効果が早いのが特徴です。
2. グリホサート系除草剤にまつわる風評の検証
グリホサート系除草剤は度々ネット上などで危険だと評されます。
そうした風評が上がる理由やそれに対する意見を見ていきたいと思います!
①発がん性
発がん性があるとして騒がれることが多いです。
しかし、世界各国の規制当局の判断としてこのような判断をしています。
(出典:日産化学)
ではなぜ発がん性が騒がれるか。
考えられる原因として、IARC(国際がん研究所)が2015年にグリホサートを
「『おそらく』発がん性がある」と分類したことが挙げられていました。
②訴訟問題
アメリカではグリホサート系の除草剤に関する訴訟が起こっています。
ただこれは訴訟の争点をちゃんと理解しておく必要があります。
争点となったのは、「安全管理の使い方の表記が十分でなかった」ということに関してでした。
③各国規制状況
この動画では、「世界中で使用禁止の中で、日本は規制を緩和した」という意見に対し、
現在でも170ヶ国以上で使われているとし、メーカが出す資料を提示していました。
(出典:日産化学)
難しいテーマです。
専門家の意見も2つに割れていたりして、賛成派と反対派では見たい情報が異なって、
取り上げる根拠も異なってきてしまうのかなという印象を持ちました。
とにかく自分でファクトチェックして判断することが大事ですね!