今回はトラクターの逆転機能についてご紹介します。
【目次】
1.耕耘時における逆転機能の用途
まず初めに逆転機能について説明をする前に爪を正転させたときにどのような問題が起きるかをご紹介します。
耕耘作業をするときはトラクターの爪を正転させて耕していきますが、ロータリーを下ろして最初に爪を正転させたときに土を後ろに盛り上げてしまいます。
そんな時に役に立つのが逆転機能です。爪が逆に回転するので盛り上げた土を前側に戻すことができます。この作業を行うことで圃場の隅々まで平坦な仕上がりにすることが可能になります。
2.逆転機能で出来ること
正転時に盛り上げた土を前側に寄せることが出来る他、以下のような作業が逆転機能を使うことによって可能になります。
①軟弱地での土寄せ作業
代掻き作業などを行う軟弱な圃場で泥などが盛り上がっている場合逆転を使用しながら前進することで圃場を平坦にならすことが出来ます。
②爪軸に巻き付いた草の除去
耕耘中に草が巻き付いた場合にロータリーを持ち上げて逆転での空転と正転での空転を繰り返すことで草の巻き付きが緩み取りやすくなります。
3.逆転機能を使う際の注意点
最後に逆転機能を使用するときの注意点を紹介します。
まず、逆転機能は正転に比べてトラクターにかかる負荷が大きくなります。そのため、耕作放棄地や硬い圃場で使用してしまうと機械の故障や破損につながる恐れがありますのでそういった場所で逆転機能を使わないようにしましょう。
また、作業時は必ずエンジンの回転を低速にして作業をするようにしましょう。メーカーの説明書にはエンジン回転数1,500rpm以下で作業をすると軟弱地での泥飛びも少なく作業できると記載があるので一つの目安にすると良いでしょう。
いかがだったでしょうか?
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